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「バーゼル3」最終規則、英銀への影響は米欧より小さい=英中銀

配信日時:2023/12/12 18:10 配信元:REUTERS

[ロンドン 12日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は12日、銀行に対する国際的な資本規制「バーゼル3」の最終規則を適用することで国内銀行は資本を3%積み増す必要があるが、上積みは欧州連合(EU)や米国の銀行に比べてはるかに少ないとの見方を示した。

バーゼル規則の実施に関する2つの「ほぼ最終的な」政策声明のうちの最初の声明を発表した。意見聴取を行った結果、当初の提案に若干の調整を加えたと明らかにした。

最終規則が2030年までに段階的に完全に導入された場合、必要な中核的自己資本(Tier1)の引き上げ幅は平均約3%と、英銀に与える影響は「小さい」と指摘した。

必要とされるTier1上乗せ幅はEU域内銀行が約10%、米銀は約16%とみられており、英銀はこれよりも少ないとした。

英中銀のウッズ副総裁は声明で「本日公表されたルールは最新のバーゼル基準を英国に導入するもので、意見聴取先から指摘された点を踏まえた適切な調整が含まれている」と説明した。

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