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午後:債券サマリー 先物は反発、5年債入札は無難に通過

配信日時:2023/12/12 15:41 配信元:MINKABU
 12日の債券市場で、先物中心限月3月限は反発。日銀の早期政策修正思惑が後退したことや、この日に実施された5年債入札を無難に通過したことが買い手掛かりとなった。  ブルームバーグ通信が前日夕に、「日銀は賃金と物価の好循環の実現に向けた十分な確証が得られていないため、マイナス金利やイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の撤廃などを今月急ぐ必要はほとんどないとの認識」と報道。これを受けて債券先物に買いが先行したものの、今月18~19日に開かれる日銀金融政策決定会合を見極めるまでは積極的には上値を追いにくく、朝方の買いが一巡したあとは伸び悩む場面があった。ただ、財務省が実施した5年債入札の結果が判明すると、先物は午後に入って上げ幅を拡大。入札結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が3銭と前回(11月14日)の1銭から拡大し、応札倍率は3.85倍と前回の4.17倍を下回ったが、市場では無難な結果と受け止める向きが多かったようだ。また、時間外取引で米長期金利が低下したことも追い風となり、午後2時30分過ぎには一時145円40銭まで上伸した。  先物3月限の終値は、前日比37銭高の145円28銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.045%低下の0.730%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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