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ゴールドマン「米利下げは来年2回」、初回を第3四半期に前倒し

配信日時:2023/12/11 17:50 配信元:REUTERS

[11日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、インフレ鈍化を理由に米連邦準備理事会(FRB)が来年2回利下げすると予想、最初の利下げ時期を第3・四半期に早めた。

これまで最初の利下げは来年12月と予想していた。2回利下げが実施されれば、2024年末のフェデラルファンド(FF)金利は4.875%となる。

8日発表された米雇用統計は労働市場の予想以上の好調さを示したが、市場は来年3月に最初の利下げがある可能性をある程度織り込んでいる。[FEDWATCH]

ゴールドマンのエコノミスト、ヤン・ハチウス氏は12月10日付のメモで「健全な成長と労働市場のデータは、保険的引き下げが差し迫ったものではないことを示唆する。しかしインフレの緩和で、正常化のための利下げは少し早まる可能性がある」と述べた。

インフレ減速を受け、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの一部が従来よりも多い利下げを想定するかもしれないが、それ以外は、市場の見方が利下げに傾斜するのを防ごうとするだろうとの見方を示した。

「われわれのインフレ予測は少し低めだが、FOMC参加者は引き続き、楽観度が低くて読み誤る方を取るだろう」とハチウス氏は述べた。

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