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銀行の暗号資産資本要件、バーゼル委がステーブルコイン部分見直しで市中協議へ

配信日時:2023/12/08 08:58 配信元:REUTERS

Huw Jones

[ロンドン 7日 ロイター] - バーゼル銀行監督委員会は7日、銀行が保有する暗号資産(仮想通貨)向けの資本要件のうち、ステーブルコイン部分の見直しに関して今月中に市中協議を開始すると発表した。

ステーブルコインは通常、法定通貨の裏付けがあり、バーゼル委の資本規制では、ビットコインなど裏付けがない仮想通貨よりも銀行にかかる資本手当ての負担が小さい。ただ一部のステーブルコインは、説明されているほど安定性がないことが判明してきている。

バーゼル委は、資本要件区分の中で現在「グループ1b」に分類しているステーブルコインの基準に的を絞った修正を行う可能性を巡り、市中協議に乗り出す方針。昨年時点で、このグループ1bに含める上で必要な基準に追加できるような、低リスクのステーブルコインを見分けられる信頼性の高いテスト方法がないかどうかさらに検討すると表明していた。

また基準について首尾一貫した理解を促進するのに役立つ技術的な修正も協議するとしている。

一方バーゼル委は、グローバルなシステム上重要な銀行が、自行が有するリスクの全体量に関してデータ報告義務がある期間中だけ、一時的に低く見せる行為を防止する政策案を、来年に市中協議する考えも示した。

バーゼル委は「そのような振る舞いは、当委員会の定めた基準の意図する目的を損ない、金融市場の機能を混乱させる恐れがある」と指摘した。

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