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インドのサービスPMI、11月は56.9 需要低迷で1年ぶり低水準

配信日時:2023/12/05 17:58 配信元:REUTERS

Shaloo Shrivastava

[ベンガルール 5日 ロイター] - S&Pグローバルが5日発表したインドの11月のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)は56.9と1年ぶりの低水準となった。インフレ圧力は緩和しているが、需要が軟化した。

10月の58.4から低下しロイター調査の予想(58.0)も下回った。しかし2021年8月以降、好不況の分かれ目となる50を上回っている。

需要の重要な指標である新規事業指数は1年ぶりの低水準で、海外需要を示す指数も5カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

S&Pグローバルの経済アソシエートディレクター、ポリアンナ・デリマ氏はインドのサービス部門は成長が一段と鈍化したが、サービス需要は堅調で新規事業の立ち上げと生産拡大に寄与していると指摘した。

インフレ期待の上昇により楽観的な見方が薄れているが、現在のPMIの水準は長期平均と比べると非常に健全で、企業活動の見通しは引き続き明るいとの見方を示した。

全体的な景況感は4カ月ぶりの低水準となった。将来の活動を示す指数は9年ぶりの高水準だった9月から大きく低下している。

企業の採用ペースは鈍く、雇用指数は7カ月ぶりの低水準だった。営業コストとサービス価格は上昇したが、いずれも3月以来最も弱かった。

11月のインド製造業PMIは56.0。サービスPMIの低下により製造業とサービス業を合わせた総合PMIは57.4と昨年11月以来の低水準となった。

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