寄り付き概況

日経平均は208円安でスタート、TDKやルネサスなどが下落

配信日時:2023/12/05 09:42 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;33022.38;-208.89TOPIX;2357.07;-5.58

[寄り付き概況]

 5日の日経平均は208.89円安の33022.38円と3日続落して取引を開始した。前日4日の米国株式市場は反落。ダウ平均は41.06ドル安の36204.44ドル、ナスダックは119.54ポイント安の14185.49で取引を終了した。高値からの利食い売りに押され、寄り付き後、下落。さらに、長期金利が再び上昇に転じたためハイテクが売られ、相場の重しとなった。終日軟調に推移し、終盤にかけて金利の上昇が一段落すると下げ幅を縮小し終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。特に、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が0.84%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.20%下落と、ダウ平均(0.11%下落)に比べ下落率が大きかったことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。一方、外為市場で1ドル=147円20銭台と、昨日15時頃と比べ50銭ほど円安・ドル高水準となったことが東京市場で安心感となった。また、昨日までの2日間で日経平均が250円を超す下げとなる一方、節目とされる33000円を割り込まなかったことから、株価の下値は堅いとの見方があったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された11月の東京都区部消費者物価指数(CPI・中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.3%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.4%上昇だった。

 セクター別では、機械、精密機器、電気機器、金属製品、情報・通信業などが値下がり率上位、保険業、ゴム製品、海運業、証券商品先物、不動産業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、TDK<6762>、ルネサス<6723>、アドバンテスト<6857>、リクルートHD<6098>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ソシオネクスト<6526>、信越化<4063>、ソフトバンクG<9984>、ゼンショーHD<7550>、パナHD<6752>、神戸鋼<5406>、ダイキン<6367>、SMC<6273>などが下落。他方、川崎船
<9107>、武田薬<4502>、ソニーG<6758>、東京海上<8766>、ニトリHD<9843>、花王<4452>、ファナック<6954>、ホンダ<7267>、みずほ<8411>、7&iHD<3382>、資生堂<4911>、ブリヂストン<5108>、三菱UFJ<8306>、第一三共<4568>などが上昇している。 <CS>

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