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23年の世界の年金資産、25.9兆ドルに減少=報告

配信日時:2023/12/01 09:43 配信元:REUTERS

[ロンドン 30日 ロイター] - 公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)が11月30日に公表した報告書によると、2023年の世界の公的年金資産は25兆9000億ドルと、前年の26兆ドルから小幅に減少した。インフレで債券投資からのリターンが低下した。

報告書によると、前年までは2年連続で堅調に増加していたものの、実質金利の上昇も響いたという。

報告書は、世界の上位50位の公的年金基金と上位50位の政府系ファンドのデータの分析に基づく。そのほか、シンガポールのGICやカナダのCDPQを含む22の公的年金基金からの調査なども参照した。

調査に回答したファンドのうち、13%が不動産や保有する従来型の国債を今後1─2年で削減すると見込んだ。一方、インフレ連動債やコモディティー(商品)は増やすことを検討しているという。

新興市場に関しては、約40%がインドが最も魅力的な市場だと回答。中国経済に前向きな見通しを示したファンドはゼロだった。

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