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ファーウェイのスマートカー合弁、評価額最大350億ドル=関係筋

配信日時:2023/11/29 17:09 配信元:REUTERS

Julie Zhu Zhuzhu Cui

[香港/上海 29日 ロイター] - 中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)のスマートカー事業を引き継ぐ新会社について、3人の関係筋は評価額が最大2500億元(346億7000万ドル)になると明らかにした。

ファーウェイは26日、スマートカー事業の中核技術と経営資源を新たな合弁会社に移管すると発表した。合弁会社には同国自動車大手の重慶長安汽車が最大40%出資する。

関係筋は新会社の評価額が2000億─2500億元になる可能性があるとし、重慶長安が35%、同社の親会社である中国南方工業集団が5%出資することが検討されていると明かした。

国有自動車会社の第一汽車集団と東風汽車集団も最大5%の株式取得に向けてファーウェイと交渉していると述べた。ファーウェイは少なくとも今後2─3年間は40─50%を保有する筆頭株主にとどまる公算が大きいという。

評価額や出資比率などの詳細はまだ確定しておらず、変更される可能性があるとしている。また規制当局の承認が必要になる。

3人の関係者はスマートカー事業の株式売却について、ファーウェイが同部門の成長に苦戦していることや研究開発費を賄う必要があることなどが理由と指摘した。

ファーウェイの幹部は当初、スマートカー部門が事業の新たなけん引役になることに大きな期待を寄せていたという。しかし2023年上半期決算によると、主要6部門の中で唯一赤字となり売上高も全体のごく一部にとどまった。

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