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IMF・世銀・BIS、開発金融手段の「トークン化」で初協力

配信日時:2023/11/29 13:22 配信元:REUTERS

[ロンドン 28日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)、世界銀行、国際決済銀行(BIS)は、開発支援業務で用いる金融商品の「トークン化」で初めて協力する。BISの高官が28日、明らかにした。

3機関はトークン化で先行するスイス中央銀行とも連携する。トークン化で実物資産をデジタル資産にすることで、高速処理が可能になる。

当初は、富裕国が世銀の低所得国支援のための基金に資金を供出する際に用いる約束手形をトークン化して、必要に応じて簡単に送金できるようにするなど、単純な書類上の手続きを中心にトークン化に取り組む。

BIS高官のセシリア・スキングスレー氏はワシントンのイベントで「新興国や途上国に開発資金を提供するプロセスの簡素化で協力する」と説明。

また、国際的なマネーロンダリング(資金洗浄)などの問題への対処方針や関連規制を暗号化して「共通手順」とする可能性にも道が開かれると指摘した。

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