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午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、20年債入札結果は強め

配信日時:2023/11/21 15:44 配信元:MINKABU
 21日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続伸。米長期金利の低下が追い風となるなか、この日に財務省が実施した20年債入札が強めの結果となったことが支援材料となった。  前週に米国のインフレ鈍化を示す経済指標が相次いだことで、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退している。20日に実施された米20年債入札が堅調な結果となったこともあり、同日の米長期債相場は小幅ながら上昇(金利は低下)し、この流れを引き継ぐかたちで東京市場でも債券に買いが先行した。反発して始まった日経平均株価が下げに転じる場面ではリスク回避を目的とした買いもみられ、続伸してスタートした債券先物は次第に上げ幅を拡大。午後に入ると20年債入札の結果が好感され、一時146円39銭まで上値を伸ばした。その後は上げ一服となったものの、時間外取引で米長期金利が一段と低下したことを手掛かりに堅調な展開が続いた。なお、入札結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が14銭と前回(10月17日)の53銭から縮小したほか、応札倍率は3.54倍と前回の2.97倍を上回り、市場では需給の引き締まりが意識されたようだ。  先物12月限の終値は、前日比47銭高の146円30銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、一時0.690%と9月11日以来およそ2カ月ぶりの水準に低下した。なお、午後3時時点では前日比0.045%低下の0.695%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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