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ジュリアス・ベア、引当金増加で利益見通し下方修正

配信日時:2023/11/20 17:04 配信元:REUTERS

[チューリヒ 20日 ロイター] - スイスのプライベートバンク大手ジュリアス・ベアは20日、8200万スイスフラン(9260万ドル)の評価調整額を計上するとして、利益見通しを下方修正した。

このうち7000万フランは10月31日以降のグループ信用ポートフォリオに対して計上するという。

1─10月の中間報告で「貸出債権とバランスシートの全体的な質は依然として影響を受けておらず、一貫して強固な資本と高い流動性により、当グループの事業から生じるあらゆるリスクを吸収する十分な余力がある」と説明した。

「主に信用引当金の増加と実効税率の上昇の結果として、当グループは現在のところ、2023年通期の純利益水準が22年に達成した水準に合致するとは予想していない」としている。

ビジネス・インサイダーによると、ジュリアス・ベアは不動産王レネ・ベンコ氏が設立した経営難のシグナ・グループに数億フランを貸し付けた。ロイターの取材に対し、ジュリアス・ベアの広報担当者はコメントを避けた。

ジュリアス・ベアによると、今年1─10月の新規資金流入額は103億フランだった。チューリヒ州立銀行のアナリストは150億フランを予想していた。

運用資産額は、主に資金流入と世界的な株高にけん引され、3%増の4350億フランとなった。

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