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午後:債券サマリー 先物大幅続落、長期金利一時0.715%も低下一服

配信日時:2023/11/17 15:26 配信元:MINKABU
 17日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続伸した。前日の米国市場で長期債相場が上昇(金利は低下)した流れが円債相場に波及した。日銀の金融政策が正常化に向かうとの思惑が和らいだことも、先物への買いを誘発した。一方で、このところの上昇が急ピッチだったことに加え、来週の20年債入札への警戒感もあり、先物は午後に上げ幅を縮小した。  日銀の植田和男総裁は17日、衆院財務金融委員会に出席した。日銀はホームページに概要説明を公表し、金融政策運営に関し「粘り強く金融緩和を継続することで、経済活動を支え、賃金が上昇しやすい環境を整えていく方針」を示した。マイナス金利政策の解除など、金融政策の正常化に急ぐ姿勢がみられないと受け止めた投資家が、債券の売り持ち高の解消を目的とした買いを入れたようだ。  前日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったほか、10月の輸入物価指数も前月比では市場予想以上に落ち込んだ。米国金利の先高観が後退したことも円債相場の支援材料となった。  半面、来週21日に日本国内では20年債入札が予定されている。直近で金利が急ピッチに低下したことで、入札結果に対する警戒感が強まり、先物の上値を圧迫した。  先物12月限は前営業日比40銭高の145円73銭で取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回り(長期金利)は同0.035%低い0.750%で推移。一時0.715%まで急低下する場面があったが、午後に入り低下は一服するなど、荒い動きとなった。 出所:MINKABU PRESS

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