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午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、米CPI予想下振れ 長期金利一時0.770%に急低下
配信日時:2023/11/15 15:25
配信元:MINKABU
15日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続伸した。10月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退した。これを受けた米債利回りの低下(価格の上昇)が円債相場の支援材料となった。
米長期金利は4.5%を下回って低下(債券価格は上昇)し、夜間取引で日本の債券先物価格に上昇圧力を掛けた。また、日本の内閣府が15日に発表した7~9月期の国内総生産(GDP、1次速報)は実質の季節調整値が年率換算で2.1%減となり、3四半期ぶりのマイナス成長となった。日本の国内景気に対する警戒感の高まりは、安全資産と位置付けられる国債の買い需要を高めた。
日銀は同日、定例の国債買い入れオペを4本実施した。対象は「残存期間1年超3年以下」と「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」、「同25年超」。オファー額は前回の定例オペと比べて「同1年超3年以下」で500億円、「同5年超10年以下」で1000億円、減額されたが、債券需給が緩むことを警戒して売り向かう姿勢は限られた。オペの結果は総じて無難と受け止められ、先物は午後に一時145円55銭まで上昇したものの、引けにかけては高値警戒感が広がり上げ幅を縮小した。
先物12月限は前営業日比63銭高の145円25銭で取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回り(長期金利)は同0.055%低い0.795%で推移。一時0.770%まで低下する場面があった。
出所:MINKABU PRESS
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