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午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利は一時0.895%に上昇

配信日時:2023/11/13 15:46 配信元:MINKABU
 13日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。前週末に米長期金利が上昇し、この日の時間外取引でも高止まりしていたことが国内債の売りにつながった。  米長期金利の上昇は、ミシガン大学が10日に発表した11月の消費者調査で、5年後の物価見通しを示す予想インフレ率が3.2%と前月の確報値から0.2ポイント上昇し、米インフレ圧力の根強さが意識されていることが背景にあるもよう。また、大手格付け会社ムーディーズが同日、米国の信用格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたことも影響しているといった様子だった。一方、日銀が9日に公表した金融政策決定会合の主な意見(10月30~31日開催分)で、「2%の物価安定の目標の持続的・安定的な実現の確度は、7月の会合時点と比べ一段と高まっていると考えられる。このため、最大限の金融緩和から、少しずつ調整していくことが必要である」など金融緩和策の出口を意識した発言がみられ、日銀が来年にもマイナス金利解除などの政策正常化に動くとの思惑がくすぶっていることも相場の重荷となっており、債券先物は午後に144円18銭まで下押す場面があった。  先物12月限の終値は、前週末比16銭安の144円38銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、一時0.895%に上昇し、その後は0.875%(前週末比0.025%の上昇)で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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