寄り付き概況

日経平均は155円安でスタート、ソフトバンクGやホンダなどが下落

配信日時:2023/11/10 09:40 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;32491.24;-155.22TOPIX;2321.58;-13.54


[寄り付き概況]

 10日の日経平均は155.22円安の32491.24円と反落して取引を開始した。前日9日の米国株式市場は下落。ダウ平均は220.33ドル安の33891.94ドル、ナスダックは128.97ポイント安の13,521.45で取引を終了した。中銀の利上げ終了期待を受けた買いに寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言を控えた警戒感に売りに転じた。終盤にかけ30年債入札が不調に終わったほか、パウエル議長がインフレの2%目標達成を依然確信できないと、追加利上げも除外しない姿勢を示すと長期金利が急伸、連れて相場も大幅続落となり、終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、日経平均が昨日大幅高となったこともあり、引き続き短期的な過熱感が意識され、週末ということもあり売りが出やすかった。一方、外為市場で1ドル=151円30銭台と、昨日15時頃と比べ30銭ほど円安・ドル高に振れるなど円安傾向が継続しており、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。また、イスラエルが人道支援を目的に1日4時間程度の戦闘休止を始めると米政府高官が明らかにしたと伝えられ、地政学リスクがやや後退したことも市場の安心感となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。

 セクター別では、精密機器、その他製品、輸送用機器、鉱業、不動産業などが値下がり率上位、電気・ガス業、保険業、石油石炭製品、水産・農林業、海運業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ソフトバンクG
<9984>、ニコン<7731>、ホンダ<7267>、オリンパス<7733>、神戸鋼<5406>、リクルートHD<6098>、ルネサス<6723>、任天堂<7974>、ソニーG<6758>、レーザーテック<6920>、INPEX<1605>、HOYA<7741>、アステラス薬<4503>、ファーストリテ<9983>、中外薬<4519>、OLC<4661>、アドバンテスト<6857>などが下落。他方、ネクソン<3659>、セコム<9735>、スクリーンHD<7735>、ディスコ<6146>、郵船<9101>、花王<4452>、商船三井<9104>、ファナック<6954>、日立<6501>、三井住友<8316>、NTT<9432>、川崎船<9107>、三菱UFJ<8306>などが上昇している。

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