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午後:債券サマリー 先物は反落、朝方の売り一巡後は下げ渋る

配信日時:2023/11/07 15:35 配信元:MINKABU
 7日の債券市場で、先物中心限月12月限は3営業日ぶりに反落。前日の米長期債相場が下落(金利は上昇)した流れを引き継ぎ、朝方には一時144円22銭まで軟化した。  米長期金利は6日に4.64%まで上昇した。前週末3日に一時4.48%と9月下旬以来の水準まで低下した反動が出やすかったほか、週内に複数の米国債入札を控えて需給悪化が懸念されたもよう。これを受けた東京市場でも債券に売りが先行し、現物債市場では10年債の利回りが前日比0.020%上昇の0.890%をつける場面があった。ただ、厚生労働省が朝方発表した9月の毎月勤労統計調査で、1人当たりの賃金が物価を考慮した実質で前年同月比2.4%減と18カ月連続のマイナスとなったことが債券相場を下支え。物価高の勢いに賃金上昇が追いつかない状況が続いていることが改めて示され、日銀の政策修正思惑がやや後退するなか、債券先物は午後に一時144円38銭まで値を戻した。なお、この日に財務省が実施した10年物価連動債入札の応札倍率は2.73倍と前回の2.91倍を下回ったが相場への影響は限定的だった。  先物12月限の終値は、前日比8銭安の144円34銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.875%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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