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午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利0.915%に低下

配信日時:2023/11/02 15:32 配信元:MINKABU
 2日の債券市場で、先物中心限月12月限は4営業日ぶりに反発。前日の米長期債相場が3営業日ぶりに反発(金利は低下)したことが支援材料となり、東京市場でも買いが先行した。  米長期金利の低下は、1日に発表された米10月ADP雇用統計や米10月ISM製造業景況感指数が弱い内容となったことで米国の景気減速が意識されたことに加え、同日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で大方の予想通り2会合連続となる政策金利の据え置きが決まり、会合後に行われたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が想定ほどタカ派的ではなかったと受け止められたことによる。また、米財務省が公表した23年11月~24年1月の国債発行計画で、発行の増加規模が市場予想を下回ったことも米債券相場を押し上げる要因となった。この日の時間外取引では米長期金利が一段と低下し、国内債にも買いが波及。午後に入って、財務省が実施した10年債入札の結果が伝えられると、債券先物は一時144円16銭まで上値を伸ばした。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は5銭と前回(10月3日)の2銭から拡大し、応札倍率は3.62倍と前回の3.93倍を下回ったが、日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を再び柔軟化した直後の入札とあって警戒感が強かっただけに、ひとまず無難な結果とみる向きが多かったようだ。  先物12月限の終値は、前日比40銭高の144円08銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.040%低下の0.915%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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