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午後:債券サマリー 先物は続落、日銀臨時オペで下げ渋る 長期金利一時0.970%に上昇

配信日時:2023/11/01 15:22 配信元:MINKABU
 1日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落した。日銀の金融政策正常化への思惑が続くなか、前日の米国市場で長期債相場が下落(長期金利が上昇)したことも重荷となった。一方、日銀が1日、臨時の国債買い入れオペを通告すると、買い戻しが入り下げ渋った。  日銀は前日まで開いた金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の再修正を決定。長期金利の1%超を事実上、容認した。また、声明では連続指し値オペに関し、毎営業日実施の文言を削除した。海外では米財務省による四半期定例入札に関する発表を控え、国債発行増に伴う需給悪化シナリオが警戒された。米長期金利は31日、4.9%台まで上昇した。  1日に日銀は「残存期間3年超5年以下」(オファー額1000億円)、「同5年超10年以下」(同3000億円)を対象とする臨時の国債買い入れオペを通告した。応札倍率は「同3年超5年以下」が4.22倍、「同5年超10年以下」が2.58倍となった。先物12月限は午前に一時143円44銭まで下落したが、通告後の午後は急速に下げ渋った。寄り付き直後は売り持ち高を解消する目的の買いが入って先物はプラス圏で推移する場面もあり、荒い動きとなった。  先物12月限は前営業日比7銭安の143円68銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.005%高の0.955%で推移。一時、0.970%に上昇する場面があったが、オペ通告後に長期金利の上昇は一服した。 出所:MINKABU PRESS

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