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午前:債券サマリー 先物は反発、長期金利0.865%に低下

配信日時:2023/10/27 11:17 配信元:MINKABU
 27日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。26日の米国市場で長期債相場が上昇(長期金利は低下)したことを受け、先物に買い戻しが入った。  米国の7~9月期の実質国内総生産(GDP)は季節調整済みの年率換算で4.9%増となり、4~6月期から伸び率は拡大。市場予想を上回った。一方、食品とエネルギーを除いた個人消費支出(PCE)コア価格指数は前期比2.4%上昇と、市場予想を下回り、4~6月期の3.7%上昇から伸びが鈍化した。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ長期化観測を幾分和らげる形となったほか、米国の7年債入札が堅調な結果だったことも相まって、米国の債券価格に上昇(金利に低下)圧力が掛かった。  日銀は27日、定例の国債買い入れオペを5本、通告した。対象は「残存3年超5年以下」(オファー額4500億円)、「同5年超10年以下」(同6750億円)、「同10年超25年以下」(同2000億円)、「同25年超」(同1000億円)と物価連動債(同600億円)。買い入れ額は前回の定例オペと変更はなかった。一部で増額観測があったが、オペの存在自体は円債相場を支援する要因となったようだ。  一方、総務省が発表した10月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比2.7%上昇した。9月の2.5%上昇から伸び率は拡大し、市場予想を上回った。日銀による政策修正観測が根強いなかで、コアCPIの上振れは円債相場の上値を圧迫する要因となった。  先物12月限は前営業日比13銭高の144円39銭で午前の取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は低下し0.865%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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