寄り付き概況

日経平均は112円高でスタート、日東電やリクルートHDなどが上昇

配信日時:2023/10/27 09:44 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;30713.79;+112.01TOPIX;2233.73;+9.48


[寄り付き概況]

 27日の日経平均は112.01円高の30713.79円と反発して取引を開始した。前日26日の米国株式市場は続落。ダウ平均は251.63ドル安の32784.30ドル、ナスダックは225.62ポイント安の12595.61で取引を終了した。7-9月期国内総生産(GDP)の予想以上の成長を受けリセッション懸念が後退しダウは上昇も、ハイテクは弱くまちまちで寄り付いた。

 その後も、メタ・プラットフォームズ(META)やアルファべット(GOOG)など一部主要ハイテク企業の冴えない決算に失望した売りが重しとなりナスダックが大幅続落。相場全体を圧迫し、終日軟調に推移した。終盤にかけ長期金利が低下に転じたことに連れ一時回復も戻りからの強い売りに押され結局、安値圏で終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の日経平均が600円を超す大幅安となったことから自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、今週から発表が本格化している3月決算企業の上半期決算への期待感が株価の下支え要因となった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。

 また、日米の長期金利の先高観が払しょくできない中、来週は、日銀の金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されており、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きがあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。

なお、取引開始前に発表された10月の東京都区部消費者物価指数(CPI・中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.7%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.5%上昇だった。今日は、ドリーム・アーツ<4811>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、鉄鋼、非鉄金属、金属製品、倉庫運輸関連、繊維製品などが値上がり率上位、医薬品、電気・ガス業、保険業、ゴム製品が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、日東電<6988>、リクルートHD<6098>、大和ハウス<
1925>、ルネサス<6723>、ファナック<6954>、ニデック<6594>、KOKUSAI<6525>、日本製鉄<5401>、郵船<9101>、神戸鋼<5406>、信越化<4063>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>などが上昇。

 他方、武田薬<4502>、日立建<6305>、キヤノン<7751>、イビデン<4062>、新光電工<6967>、第一三共<4568>、東京海上<8766>、ソシオネクスト<6526>、OLC<4661>などが下落している。

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