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午後:債券サマリー 先物は小反落、流動性供給入札「無難」 長期金利は一時0.865%に上昇

配信日時:2023/10/25 15:24 配信元:MINKABU
 25日の債券市場で、先物中心限月12月限は小反落した。日銀の政策修正観測が広がり、売り圧力が強まった。財務省がこの日、実施した超長期ゾーン対象の流動性供給入札の結果が無難となったことは、円債相場を下支えした。  米ブルームバーグ通信が24日夕、日銀が30~31日に開く金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)政策の再修正について「長期金利の動向などを直前まで見極めた上で必要性を判断する」と報じた。日銀の政策修正観測を強める方向に作用し、債券相場に下落(金利に上昇)圧力を掛けた。  財務省が実施した残存期間15.5年超39年未満の流動性供給入札は、応札倍率が2.78倍となり、前回(8月24日)の2.91倍をやや下回ったものの、市場では一定の需要を集めたとの受け止めが優勢となった。結果判明後、先物の売り持ち高を解消する目的の買いが入った。  米国市場で長期債相場の下落(長期金利の上昇)に一服感が出るなか、中国の不動産最大手、碧桂園(カントリー・ガーデン)のドル建て債が初のデフォルト(債務不履行)に該当すると判断されたと伝わった。投資家のリスク許容度を下向かせるとともに、債券の買い戻しを誘う一因となり、先物は大引けにかけて下げ幅を縮小した。  先物12月限は前営業日比3銭安の144円72銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.010%上昇の0.850%で推移。一時0.865%をつける場面があった。 出所:MINKABU PRESS

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