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午後:債券サマリー 先物は反落、日銀政策の修正観測で長期金利0.860%に上昇

配信日時:2023/10/23 15:34 配信元:MINKABU
 週明け23日の債券市場で、先物中心限月12月限は反落した。日銀の金融政策の修正観測が広がるなか、この日の定例の国債買い入れオペが債券需給の弱さを示唆する結果となり、後場に売り圧力が強まった。  日本経済新聞電子版が21日、「日銀で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)の再修正論が浮上している」と報じた。現行の1%という事実上の上限に長期金利が迫るなか、上限を引き上げたり、運用上の位置づけを変えたりする可能性があるとした。市場では長期金利の上昇(長期債価格の下落)余地が意識され、債券の買い持ち高を圧縮する目的の売りを促した。前週末の米国市場で長期債相場は上昇(長期金利は低下)し、米長期金利の上昇に対する市場の警戒感は幾分和らいだものの、外部環境を受けた債券買いの動きは円債市場では限られた。  23日に日銀は定例の国債買い入れオペを4本実施した。午前の通告段階でオファー額に変更はなく、円債相場を下支えする効果をもたらしたものの、買い入れ結果のうち長期ゾーンである「残存期間5年超10年以下」の応札倍率は2.06倍と、前回のオペ(1.70倍)から上昇した。債券への売り需要の高さが意識され、後場に先物は下げ幅を拡大。一時144円40銭まで水準を切り下げる場面があった。  先物12月限は前営業日比18銭安の144円46銭で取引を終えた。現物債市場で日本の新発10年債利回り(長期金利)は同0.025%高の0.860%に上昇し、約10年3カ月ぶりの高水準をつけた。 出所:MINKABU PRESS

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