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午前:債券サマリー 先物は反発、日銀は共担オペ実施へ 長期金利は0.835%に低下

配信日時:2023/10/20 11:22 配信元:MINKABU
 20日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。19日の米国市場では長期債価格が下落(金利が上昇)。米国時間の同日夕方に米長期金利は5%台に乗せた。外部要因を受けた売りが先行したものの、日銀が5年物の共通担保オペの実施を発表したことなどを支えに、朝安後はプラスに転じる展開となった。  米国で米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを示唆した一方で、将来の追加利上げの可能性を指摘した。米国市場では2年債利回りには低下圧力(価格に上昇圧力)が掛かった半面、10年債利回りは上昇(価格は低下)。2年・10年債の逆イールドは急速に縮小した。  日銀は20日、共通担保資金供給オペレーション(全店)を24日に実施すると公表した。貸付期間は5年。オファー額は、通告時に通知する。中期ゾーンの金利上昇を抑制する狙いがあるとみられている。  総務省が同日に発表した9月の消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比2.8%の上昇となった。伸び率は8月から鈍化し3%を下回った。3%割れは市場の想定の範囲内の結果だったが、日銀の政策修正観測が高まっていたなかにあって、いったん債券の売り持ち高を解消する目的の買いを誘う要因となった。  先物12月限は前営業日比9銭高の144円70銭で午前の取引を終えた。日本の現物債市場で新発10年債利回り(長期金利)は、足もとでは同0.005%低い0.835%で推移。一時0.845%に上昇する場面があった。 出所:MINKABU PRESS

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