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午後:債券サマリー 先物は大幅続落、長期金利0.840%に上昇

配信日時:2023/10/19 15:47 配信元:MINKABU
 19日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅に3日続落。米長期金利が上昇基調を強めていることや、日銀による早期の政策修正思惑から売りが出やすかった。  18日に発表された9月の米住宅着工件数が前月比7.0%増となるなど米景気の底堅さを示す経済指標の発表が続いているほか、中東情勢の緊迫化を背景に原油相場が騰勢を強めていることから米連邦準備理事会(FRB)が高い政策金利を長期にわたって維持するとの見方が再び広がっている。米長期金利は前日に約16年ぶりの高水準をつけ、この日の時間外取引でも一段と上昇したことで、東京市場の債券相場も米金利の先高観を背景とした売りが優勢となった。加えて、17日のブルームバーグ通信や18日のロイター通信が相次いで「日銀は30~31日に開く金融政策決定会合で、2023年度の物価見通しを上方修正する方向で検討している」と報じ、日銀の政策修正観測が再燃していることも相場の重荷となっている様子。積極的な買い手が乏しいなか、債券先物は午後に144円55銭まで下押す場面があった。なお、きょうは財務省が流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)を実施し、応札倍率は3.58倍と前回の3.29倍を上回ったが、相場の反応は限定的だった。  先物12月限の終値は、前日比36銭安の144円61銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.035%上昇の0.840%と13年7月以来の水準をつけた。 出所:MINKABU PRESS

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