みんかぶニュース 市況・概況
【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、欧米株高を受け買い戻しが優勢 (10月17日)
配信日時:2023/10/17 18:24
配信元:MINKABU
日経平均株価
始値 32063.79
高値 32260.77(09:16)
安値 31901.39(12:46)
大引け 32040.29(前日比 +381.26 、 +1.20% )
売買高 11億9118万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆1248億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、朝方600円高に買われる場面も
2.前日の欧米株全面高好感も、中東リスクが重荷に
3.バイデン米大統領の中東訪問で目先買い戻し誘発
4.日経平均3万2000円台は戻り売り、上値重い展開
5.値上がり銘柄数が74%占める、売買代金は低水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比314ドル高と続伸した。米主要企業の決算発表が本格化するなか堅調な企業決算が好感された。
東京市場では、主力株中心に広範囲に買い戻され、日経平均株価は3日ぶりに反発に転じた。ただ、朝方買い一巡後は戻り売りに押され伸び悩んだ。
17日の東京市場は、リスク選好の地合いとなった。前日に日経平均は先物主導で650円あまりの下落をみせたが、前日の欧米株市場が全面高に買われたことを受け、大きく買い戻される展開となった。上げ幅は朝方に600円に達する場面があったが、中東での地政学リスクが意識されるなか、徐々に戻り売りに押される展開に。バイデン米大統領のイスラエル訪問が伝わると、イスラム組織ハマスとイスラエルの武力衝突の激化が避けられるとの思惑から株価上昇を後押ししたが、実需買い需要には乏しく、その後は3万2000円近辺でのもみ合いとなった。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の74%を占めたが、売買代金は3兆1000億円台で8月29日以来となる低水準となった。
個別では、連日で4000億円以上の売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が堅調なほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が高く、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。ベイカレント・コンサルティング<6532>が値を上げ、ダイキン工業<6367>も上値を追った。RPAホールディングス<6572>、ローツェ<6323>などが大幅高に買われ、TOWA<6315>も物色人気が続いた。
半面、三菱重工業<7011>が軟調。任天堂<7974>も売り優勢。INPEX<1605>も冴えない。セブン&アイ・ホールディングス<3382>もやや売りに押された。テラスカイ<3915>が急落、サンリオ<8136>も大幅安。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>、寿スピリッツ<2222>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約153円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は任天堂 <7974>、エーザイ <4523>、アサヒ <2502>、クボタ <6326>、セブン&アイ <3382>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約8円。
東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)精密機器、(3)不動産業、(4)その他金融業、(5)情報・通信業。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)非鉄金属、(4)パルプ・紙。
■個別材料株
△東エレデバ <2760> [東証P]
生成AI分野シフトで商機捉える。
△ジェイドG <3558> [東証G]
自社株買いの上限を57万5000株に引き上げ。
△IGポート <3791> [東証S]
好決算や岩井コスモ証券の格上げが手掛かり。
△アルファクス <3814> [東証G]
「政府、中小企業のロボット導入など後押し」との報道。
△TOWA <6315> [東証P]
生成AI向けの後工程特需獲得に期待。
△菱洋エレク <8068> [東証P]
リョーサン <8140> との共同持ち株会社の株式移転比率を意識。
△極東証券 <8706> [東証P]
4~9月期純利益16倍見通しを好感。
△ナレルG <9163> [東証G]
23年10月期業績上方修正と配当増額を好感。
△ウィズメタク <9260> [東証P]
26年12月期営業益目標250億円と中期計画を策定。
△ソフトバンクG <9984> [東証P]
英アームを中核としたAI革命に成長シナリオ託す。
▼日本国土開発 <1887> [東証P]
資材価格上昇で6~8月期営業赤字転落。
▼テラスカイ <3915> [東証P]
上半期大幅減益決算をネガティブ視。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ウィズメタク <9260>、(2)RPA <6572>、(3)ローツェ <6323>、(4)トランザク <7818>、(5)ベイカレント <6532>、(6)Gunosy <6047>、(7)菱洋エレク <8068>、(8)TOWA <6315>、(9)SFP <3198>、(10)ギフトHD <9279>。
値下がり率上位10傑は(1)テラスカイ <3915>、(2)日本国土開発 <1887>、(3)日置電機 <6866>、(4)サンリオ <8136>、(5)イオンファン <4343>、(6)ヨシムラHD <2884>、(7)ダイコク電 <6430>、(8)ドリームI <4310>、(9)M&A総研 <9552>、(10)寿スピリッツ <2222>。
【大引け】
日経平均は前日比381.26円(1.20%)高の3万2040.29円。TOPIXは前日比18.54(0.82%)高の2292.08。出来高は概算で11億9118万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1362、値下がり銘柄数は411となった。東証マザーズ指数は666.61ポイント(6.34ポイント高)。
[2023年10月17日]
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