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午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利は一時0.775%に上昇

配信日時:2023/10/13 15:23 配信元:MINKABU
 13日の債券市場で先物中心限月12月限は反落した。前日の米国市場で長期債相場が下落(金利は上昇)した流れを引き継いだ。来週17日に予定される20年債入札の結果に対する不透明感も重荷となった。  米国市場では、長期金利の指標となる10年債利回りに再び上昇圧力(債券価格に下落圧力)が掛かり、4.7%台に乗せた。30年債入札が低調な結果になったことで債券需給を巡る懸念が広がった。米9月消費者物価指数が前年同月比3.7%上昇と、市場予想をやや上回る伸びとなり、インフレ環境の継続が示された。米連邦準備制度理事会(FRB)が12月にも追加利上げをするとの見方が幾分強まり、米国の債券相場安(金利の上昇)につながった。  国内では3年物の国庫短期証券(TB)入札は実施されたものの、利付国債の入札や日銀による定例の国債買い入れオペの予定はなく、外部要因以外の手掛かり材料に欠いた。中東情勢の緊迫化により投資家のリスク許容度が下向き、安全資産と位置付けられる国債への買い需要は継続し、円債相場を下支えした。もっとも、金利の落ち着きどころが定まりにくいなかで、20年債入札の結果を不安視する向きもあり、後場は手控えムードが広がった。  日銀は13日、「生活意識に関するアンケート調査(9月調査)」を公表した。1年後の物価が現在よりも「かなり上がる」または「少し上がる」と回答した個人の割合は合計で全体の86.8%(前回6月調査は86.3%)。1年後の物価は現在と比べ何%程度変化するかとの質問に対する回答の平均値はプラス10.7%(前回はプラス10.5%)といずれもやや上昇した。円債相場への反応は限られた。  先物12月限は前営業日比14銭安の145円39銭で取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回り(長期金利)は同0.005%高い0.755%で推移。一時0.775%まで上昇する場面があった。 出所:MINKABU PRESS

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