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午前:債券サマリー 先物は急反落、米金利の上昇継続で売り 長期金利0.780%に上昇

配信日時:2023/10/04 11:23 配信元:MINKABU
 4日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は急反落した。米国市場で債券価格の下落(金利の上昇)が続き、米長期金利は4.8%台に乗せた。海外での債券安が円債相場の重荷となった。  米労働省が3日発表した雇用動態調査(JOLTS)が堅調な内容となり、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ長期化観測を強める方向に作用した。米長期金利には時間外取引でも上昇圧力が掛かっている。米議会下院はマッカーシー議長の解任動議を可決。下院議長の解任動議の可決は米国の歴史上で初めてという。米議会上下両院は9月30日夜、11月中旬までの暫定的な予算執行に向けたつなぎ予算を可決したばかりだが、今回の異例の事態を受け、政府機関閉鎖シナリオへの警戒感が高まり、米国債の格下げリスクも意識された。  日銀は4日午前、「残存期間1年以下」と「同1年超3年以下」、「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」を対象とする国債買い入れオペを通告した。このうち2日に急遽予定に加わった「同5年超10年以下」のオファー額は、臨時オペの3000億円ではなく、前回の定例オペと同額の6750億円となった。  日銀は追加で予定に加えたオペの買い入れ予定額について、オファー時に通知するとしていた。そのほかの年限は前回のオペとオファー額は同額だった。もっとも海外金利の先高観が膨らむなかにあって、オペの通告は円債相場を支えるには至らず、先物は前引けにかけて下げ幅を拡大した。  先物12月限は前営業日比33銭安の144円63銭で午前の取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回り(長期金利)は同0.020%高い0.780%に上昇した。 出所:MINKABU PRESS

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