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株価指数先物 【週間展望】 ―「つなぎ予算」可決で-1σ突破か

配信日時:2023/10/01 17:00 配信元:MINKABU
 今週の日経225先物は、米国の動向を睨んでの展開になりそうだ。9月29日に発表された8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数が市場の予想ほど伸びなかった。これを受けて次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げは見送られるとの見方から、米国市場は買い先行で始まった。ただし、買い一巡後は米政府機関の一部閉鎖への警戒感からNYダウは下落に転じた。  なお、米上下両院は9月30日、45日分の「つなぎ予算」案を可決した。週明けの東京市場ではその初動反応を見せることになる。つなぎ予算の可決により、ひとまず米政府機関の閉鎖懸念は後退するとみられる。  日経225先物は、29日の取引終了後のナイトセッションで米PCEを手掛かりに一時3万2130円まで上昇する場面も見られたが、その後は米政府機関の閉鎖懸念により軟化し、3万1800円で取引を終えている。ボリンジャーバンドの-1σと-2σのレンジ内での推移を見せているが、つなぎ予算が可決されたことで-1σ突破から75日移動平均線が位置するオプション権利行使価格の3万2375円辺りが意識されてきそうだ。  また、全米自動車労働組合(UAW)は9月29日、ストライキを拡大すると表明した。2工場、計7000人がストに加わる。ストの拡大・長期化により、経済損失拡大を懸念する見方が強まろう。そのため、つなぎ予算が好感されたとしても、自律反発の域は脱せないとみておいた方が良さそうだ。  今週は米国で10月2日に9月ISM製造業景況指数、3日に8月JOLTS求人件数、4日に9月ADP雇用統計、9月ISM非製造業景況指数、6日に9月雇用統計の発表が予定されており、米金融政策を巡る市場の思惑に影響を与える可能性がある。  一方、国内では9月下旬の需給イベントが通過したことで、下期入りに伴う新規資金流入への期待が下支えになりそうだ。また、先週末は引け間際に相対的に弱い値動きが続いていた値がさハイテク株を買い戻す動きが見られた。先週末のNT倍率は先物中心限月で13.72倍に上昇した。下向きのトレンドを継続しているものの、28日に13.55倍まで低下し、1月16日に付けた13.62倍を下回っていた。年初来安値更新によって、いったんは6月16日の高値14.69倍からの下降トレンドに対して修正の動きを見せる可能性がある。下向きで推移する25日線に上値を抑えられる形状のなか、まずは同線が位置する13.81倍辺りを狙ったNTロングが入りそうだ。  週末のVIX指数は17.52(前日は17.34)に上昇した。前週からの上昇基調が継続し、27日には19.71まで切り上がる場面が見られた。週末はPCEの結果を受けて一時15.83まで低下したが、その後の切り返しで200日線水準を回復している。米政府機関の閉鎖問題やUAWのスト拡大に加えて、雇用統計など重要指標の発表を受けて、大きな変動をみせる可能性もあり、同指数の動きには注意したい。  9月第3週(9月19日-22日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりに売り越しており、売り越し額は1兆2526億円(9月第2週は5421億円の買い越し)だった。なお、現物は9131億円の売り越し(同2781億円の売り越し)と3週連続の売り越しであり、先物は3394億円の売り越し(同8203億円の買い越し)と5週ぶりに売り越している。個人は現物と先物の合算で9222億円の買い越しで、2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で1809億円の売り越しとなり、3週連続の売り越しだった。  経済スケジュールでは、2日に日銀短観、米国9月ISM製造業景況指数、3日に米国8月JOLTS求人件数、4日に米国9月ADP雇用統計、米国9月ISM非製造業景況指数、5日に米国8月貿易収支、6日に8月全世帯家計調査、8月景気動向指数、米国9月雇用統計などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 10月限 日経225 26666.31  TOPIX  1885.58 11月限 日経225 28225.86  TOPIX  1978.52 12月限 日経225 27576.37  TOPIX  1945.27 01月限 日経225 26325.21  TOPIX  1900.71 02月限 日経225 27779.75  TOPIX  1986.19 03月限 日経225 28377.34  TOPIX  2047.32 04月限 日経225 28519.43  TOPIX  2019.76 05月限 日経225 29235.08  TOPIX  2090.33 06月限 日経225 32018.38  TOPIX  2211.13 07月限 日経225 32484.24  TOPIX  2245.68 08月限 日経225 32013.86  TOPIX  2278.68 09月限 日経225 32921.39  TOPIX  2370.93 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 23/12 09月29日  31830  32060  31660  32020  +170 23/12 09月28日  32170  32260  31670  31850  -300 23/12 09月27日  32010  32150  31740  32150  +70 23/12 09月26日  32520  32530  32080  32080  -400 23/12 09月25日  32300  32520  32180  32480  +210 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 23/12 09月29日  2339.0  2356.5  2315.0  2333.5  -6.5 23/12 09月28日  2359.5  2366.0  2331.5  2340.0  -18.0 23/12 09月27日  2346.5  2359.0  2326.0  2358.0  +7.0 23/12 09月26日  2367.5  2369.5  2348.5  2351.0  -13.5 23/12 09月25日  2360.5  2370.0  2351.5  2364.5  +6.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 09月29日(12月限) 31825  -195 09月28日(12月限) 31990  +140 09月27日(12月限) 32100  -50 09月26日(12月限) 31870  -210 09月25日(12月限) 32465  -15 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 09月22日     11億円  +11億円 1兆4512億円  -575億円 09月15日     0億円  -39億円 1兆5087億円  +2063億円 09月08日     39億円  -465億円 1兆3023億円  +414億円 09月01日    505億円  +115億円 1兆2609億円  +4668億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 09月27日    508万株    473万株  6億1897万株   +3551万株       09月26日     34万株      0株  5億8345万株   +3518万株 09月25日     34万株      0株  5億4827万株   -2476万株 09月22日     34万株    +34万株  5億7303万株   -1533万株 09月21日      0株      0株  5億8836万株   +474万株 09月20日      0株      0株  5億8362万株   -2494万株 09月19日      0株      0株  6億0856万株   +2851万株 09月15日      0株      0株  5億8005万株   +146万株 09月14日      0株      0株  5億7859万株   +3120万株 09月13日      0株    -78万株  5億4738万株   +1048万株 09月12日     78万株   -100万株  5億3690万株   +522万株 09月11日    178万株   -0.3万株  5億3167万株   +946万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2022年】 1月14日  701億円 1月25日  701億円 2月14日  701億円 3月07日  701億円 4月07日  701億円 5月19日  701億円 6月13日  701億円 6月17日  701億円 12月2日  701億円 【2023年】 3月13日  701億円 3月14日  701億円 株探ニュース

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