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午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利0.745%に上昇

配信日時:2023/09/21 15:37 配信元:MINKABU
 21日の債券市場で、先物中心限月12月限は反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、米長期金利が上昇基調を強めていることが国内債の売りを誘った。  20日まで開かれたFOMCは金融引き締めに積極的なタカ派色の強い内容だった。政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は5.25~5.50%で据え置かれた一方、FOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)は2023年末が中央値で5.6%と年内に0.25%の追加利上げを示唆する水準を維持。24年末は5.1%と前回6月時点の4.6%から引き上げられた。これを受けて市場では米国の金融引き締めが長引くとの見方が広がり、前日の米長期金利は4.41%と2007年11月以来およそ16年ぶりの水準に上昇。この日の時間外取引では一段と上昇幅を広げ、これが東京市場に影響するかたちで債券先物は午前に145円28銭まで下押す場面があった。その後は下げ渋る場面もあったが、財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)の応札倍率が3.29倍(前回は3.60倍)にとどまったことから追随買いは広がらず。日銀金融政策決定会合の結果発表をあすに控えるなか、早期のマイナス金利政策の解除が意識されたことも戻りの鈍さにつながった。  先物12月限の終値は、前日比25銭安の145円32銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.025%上昇の0.745%と13年9月以来、10年ぶりの高水準をつけた。 出所:MINKABU PRESS

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