寄り付き概況

日経平均は18円高でスタート、商船三井や東京海上などが上昇

配信日時:2023/09/20 09:28 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;33261.35;+18.76TOPIX;2432.24;+1.94


[寄り付き概況]

 20日の日経平均は18.76円高の33261.35円と反発して取引を開始した。前日19日の米国株式市場は反落。ダウ平均は106.57ドル安の34517.73ドル、ナスダックは32.05ポイント安の13678.19で取引を終了した。NY原油先物価格が続伸し年初来高値を更新したためインフレ再加速懸念が強まり、寄り付き後、下落。その後も、長期金利の上昇も嫌気され売りに拍車がかかり続落した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちで引き続き警戒感がくすぶり終日軟調に推移し終了した。

 今日の東京株式市場は、やや買いが先行した。外為市場で1ドル=147円70銭台と、このところの円安・ドル高水準が継続しており、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。また、海外投資家を日本に招致し日本の金融資本市場としての魅力等を情報発信する「Japan Weeks(ジャパンウィークス)」が25日から開かれ、これを機に海外投資家の日本株への関心がさらに強まると期待する向きもあった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、原油価格の上昇を受けたインフレ圧力の高まりから、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの警戒感が強まっている。こうした中、今晩、FOMCの結果が発表され、パウエルFRB議長の記者会見が行われることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあり、寄り後、日経平均は下げに転じた。なお、取引開始前に発表された8月の貿易収支は9305億円の赤字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は6431億円の赤字だった。今日は、インテグラル<5842>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、海運業、鉄鋼、保険業、倉庫運輸関連、証券商品先物などが値上がり率上位、石油石炭製品、精密機器、鉱業、情報・通信業、繊維製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、商船三井<9104>、ディスコ<6146>、東京海上<8766>、川崎船<9107>、JFE<5411>、日本製鉄<5401>、JT
<2914>、ルネサス<6723>、ソシオネクスト<6526>、デンソー<6902>、アドバンテスト<6857>、ネクステージ<3186>、三菱重<7011>などが上昇。他方、味の素<2802>、三菱自<7211>、マツダ<7261>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、日産自<7201>、ニデック<6594>、クボタ<6326>、ダイキン<6367>、キーエンス<6861>、SOMPO<8630>、三井物<8031>などが下落している。 <CS>

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