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午後:債券サマリー 先物続伸、日銀政策の早期正常化観測和らぐ 長期金利0.700%に低下
配信日時:2023/09/15 15:24
配信元:MINKABU
15日の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸した。日銀による早期の政策修正観測が和らぎ、後場に上げ幅を拡大した。
米ブルームバーグ通信はこの日、読売新聞が9日に報じたインタビューにおける日銀の植田総裁の発言を巡り、「日銀内では発言内容と市場の解釈とのギャップを指摘する声が出ている」と報じた。読売新聞の報道を機に、マイナス金利政策の解除をはじめとする早期の政策修正観測が強まり、円債相場に下落(金利に上昇)圧力が掛かっていた。今回の報道により、金融政策の正常化に対する思惑が後退し、買い戻しが入った。先物は午後に一時145円81円まで上げ幅を拡大した。
朝方は軟調な滑り出しとなった。8月の米小売売上高が市場予想を上回る伸びとなり、米国経済の底堅さが意識された。原油相場の上昇によるインフレ懸念も相まって、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化観測がくすぶるなか、14日の米国市場で長期債相場は下落(金利は上昇)しており、円債相場の重荷となった。一方、同日に0.25%の利上げを決定した欧州中央銀行(ECB)に関し、今回で利上げが完了となるとの見方が広がった。欧州の債券相場は上昇(金利は低下)しており、売り込みにくさも意識された。
先物12月限は前営業日比10銭高の145円72銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.010%低い0.700%をつけた。
出所:MINKABU PRESS
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