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14日の米株式市場の概況、アーム滑り出し好調もプラスに働きNYダウは3日ぶり反発

配信日時:2023/09/15 08:32 配信元:MINKABU
 14日の米株式市場で、NYダウは前日比331.58ドル高の3万4907.11ドルと3日ぶりに反発した。朝方発表の卸売物価指数は前月比0.7%増と市場予想の0.4%を上回ったほか、小売売上高も同0.6%増と市場予想を上回った。また、週間失業保険申請件数は22万件と市場予想の22万5000件を下回り、雇用が依然堅調であることを示唆した。これらの経済指標を受けて、株式市場ではFRB(連邦準備理事会)による一段の引き締めを促すほどの内容ではなかったとの見方が強まり買い安心感が広がり、NYダウは3日ぶりに反発してスタート。ECB(欧州中央銀行)が14日の理事会で、10会合連続の利上げを決定したものの、声明文で利上げの打ち止めを示唆したことで欧州の主要株式市場が上昇したこともプラスに働いた。  その後は米長期金利が上下に振れるなかで、いったんは頭を押さえつけられる場面もあったが、11時近くから10年債利回りが落ち着きを取り戻すと、市場全体に買いが広がりを見せた。ソフトバンクグループ<9984.T>傘下で半導体設計大手のアーム・ホールディングス<ARM>の上場が好調な滑り出しとなったことも、投資家心理の改善につながり、その後は強含みで推移した。  なかで前日は下げが目立った景気敏感株の一角が買い直され、キャタピラー<CAT>やダウ<DOW>が堅調な動きとなったほか、原油高を受けてエクソン・モービル<XOM>、シェブロン<CVX>や、ノボ・ノルディスク<NVO>、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>といったヘルスケアも高い。また、ブローカーによる投資判断引き上げを受けたカーニバル<CCL>も上昇した。半面、ビザ<V>、マスターカード<MA>は売られ、ストライキへの警戒からフォード・モーター<F>も軟調。バフェット氏による保有株売却が明らかになったヒューレット・パッカード<HPQ>も安い。  一方、ナスダック総合指数は続伸し、前日比112.468ポイント高の1万3926.053で引けた。テスラ<TSLA>、エヌビディア<NVDA>、アップル<AAPL>、マイクロソフト<MSFT>、メタ・プラットフォームズ<META>など主力株が上昇。一方でネットフリックス<NFLX>は急落し、アドビ<ADBE>も軟調。アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、インテル<INTC>、エアビーアンドビー<ABNB>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>も冴えない。 出所:MINKABU PRESS

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