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株価指数先物 【週間展望】 ―株価指数先物 【週間展望】 ―米国にらみの3万2500円を挟んだ短期的な売買

配信日時:2023/09/10 17:00 配信元:MINKABU
 今週の日経225先物は、米国市場の動向に振られやすい展開になりそうだ。13日に8月の米消費者物価指数(CPI)、14日に米小売売上高、米卸売物価指数(PPI)、15日に9月のニューヨーク連銀製造業景気指数、ミシガン大学消費者態度指数の発表が予定されている。翌週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、FOMCメンバーらによる金融政策に関する発言を禁じる「ブラックアウト」期間に入る。このため、これら経済指標の結果を受けて思惑的な動きが強まりやすい。  また、先週は中国当局が政府職員に対し米アップルの「iPhone」など海外メーカーの小型機器の使用を禁止する計画が報じられ、さらに使用禁止の範囲を拡大すると伝えられた。報道を受けてアップルが大幅に下落したほか、米ハイテク企業への規制拡大が警戒されて、エヌビディアなどの弱い値動きも目立っていた。8日の米国市場でアップルには買い戻しが見られたものの、米ハイテク株の値動きが指数インパクトの大きい値がさハイテク株に影響を与えると考えられ、先物市場では短期筋の仕掛け的な売買が強まりやすい。  先週の日経225先物は、前週の8月28日からのリバウンド基調を継続するなか、9月7日には3万3110円(12月限)まで買われた。週末に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、権利行使価格のレンジ切り上げとともにヘッジ対応の動きが指数を押し上げる流れが続いた。しかし、中国のiPhone規制報道をきっかけに週後半は軟化し、結局は前週比マイナスだった。  なお、9月のSQ値は3万2921円39銭だった。SQに絡んだ商いはTOPIX型の売り越しに対して、日経平均型は買い越しだったこともあり、前日の日経平均株価に対して70円程度の下げにとどまった。波乱なくSQは通過したが、日経平均株価は寄り付き直後に付けた3万2920円を高値に軟化しており、SQ値が心理的な抵抗となっていた。SQ通過で需給が軽くなるなか、その後はショート優勢の展開となった。  日経225先物は先週の下げによりボリンジャーバンドの+1σを下回り、75日移動平均線水準まで下げてきたことで、同線のほか3万2070円辺りに位置する25日線が支持線として意識されやすいだろう。+1σが3万2550円辺りに位置しているため、3万2500円辺りを中心とした上下の権利行使価格である3万2250円から、SQ値手前の権利行使価格3万2875円処のレンジを想定する。3万2500円を中心に、下限に接近する局面では押し目狙いのロング対応に、レンジ上限に接近する局面では戻り売り狙いの短期ショートの対応に向かわせよう。  VIX指数は13.84に低下した。前日には一時15.68まで上昇し、75日線突破から25日線を捉える場面も見られた。抵抗線を試した後に再び低下を見せていることで、リスク選好に傾きやすいだろう。そのため、週初の日経225先物はリバウンド狙いのロングが入りやすいと考えられる。  なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で13.85倍に低下し、一時13.79倍と3月前半以来の水準まで下げてきた。目先的には2月22日の13.70倍のほか、1月16日の13.62倍が意識されやすい。年初の水準に接近するなかで、NTショートを巻き戻す動きが意識されてくるものの、米ハイテク株を巡って不透明感が燻るなか、ややTOPIX型優位の展開が継続しそうだ。  8月第5週(8月28日-9月1日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では3週ぶりに買い越しており、買い越し額は9715億円(8月第4週は1082億円の売り越し)だった。なお、現物は3393億円の買い越し(同2046億円の売り越し)と3週ぶりの買い越しであり、先物は6322億円の買い越し(同964億円の買い越し)と2週連続で買い越している。個人は現物と先物の合算で1兆1687億円の売り越しで、2週連続の売り越し。信託銀行は現物と先物の合算で670億円の買い越しとなり、2週連続の買い越しだった。  主要スケジュールでは、12日に米アップルがスペシャルイベントを開催するほか、13日に7-9月期法人企業景気予測調査、8月国内企業物価、米国8月消費者物価指数、14日に7月機械受注、7月鉱工業生産確報値、米国8月小売売上高、米国8月卸売物価指数、欧州中央銀行(ECB)政策金利、ラガルドECB総裁会見、15日に中国8月小売売上高、中国8月鉱工業生産、米国9月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米国8月鉱工業生産、米国9月ミシガン大学消費者態度指数などが予定されている。なお、岸田首相は13日に内閣改造と自民党の役員人事を実施するとみられている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 10月限 日経225 26666.31  TOPIX  1885.58 11月限 日経225 28225.86  TOPIX  1978.52 12月限 日経225 27576.37  TOPIX  1945.27 01月限 日経225 26325.21  TOPIX  1900.71 02月限 日経225 27779.75  TOPIX  1986.19 03月限 日経225 28377.34  TOPIX  2047.32 04月限 日経225 28519.43  TOPIX  2019.76 05月限 日経225 29235.08  TOPIX  2090.33 06月限 日経225 32018.38  TOPIX  2211.13 07月限 日経225 32484.24  TOPIX  2245.68 08月限 日経225 32013.86  TOPIX  2278.68 09月限 日経225 32921.39  TOPIX  2370.93 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 23/12 09月08日  32740  32840  32290  32420  -350 23/09 09月07日  33230  33330  32980  33000  -240 23/09 09月06日  32930  33290  32830  33240  +270 23/09 09月05日  33010  33090  32790  32970  -10 23/09 09月04日  32680  32980  32610  32980  +280 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 23/12 09月08日  2363.0  2369.0  2333.5  2340.5  -24.5 23/09 09月07日  2393.5  2398.0  2378.5  2384.0  -10.5  23/09 09月06日  2372.5  2396.5  2366.0  2394.5  +19.5 23/09 09月05日  2379.5  2384.0  2361.5  2375.0  -2.0 23/09 09月04日  2345.0  2377.0  2345.0  2377.0  +30.5 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 09月08日(12月限) 32520  +100 09月07日(12月限) 32895  +125 09月06日(9月限)  33125  -115 09月05日(9月限)  33110  +140 09月04日(9月限)  休場 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い    前週末比 09月01日    505億円  +115億円 1兆2609億円  +4668億円 08月25日    389億円  -80億円  7940億円  +318億円 08月18日    470億円  +199億円  7622億円  -455億円 08月10日    270億円  -214億円  8078億円  +1255億円 08月04日    484億円  +346億円  6822億円  -3304億円 07月28日    138億円  -141億円 1兆0127億円  +734億円 07月21日    280億円  -52億円  9393億円  +497億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 09月06日    986万株    -25万株  5億8733万株   +2833万株 09月05日    1012万株   -263万株  5億5899万株   +4009万株 09月04日    1276万株    +32万株  5億1890万株   +1739万株 09月01日    1243万株   +193万株  5億0151万株   +8479万株 08月31日    1049万株   +323万株  4億1671万株   +5968万株 08月30日    726万株      0株  3億5703万株   +751万株 08月29日    726万株   -210万株  3億4951万株   +731万株 08月28日    936万株   -162万株  3億4219万株   +1725万株 08月25日    1099万株   +264万株  3億2494万株   +531万株 08月24日    835万株    -82万株  3億1963万株   +46万株 08月23日    917万株   -0.2万株  3億1917万株   +132万株 08月22日    917万株    -91万株  3億1784万株   +331万株 08月21日    1008万株   -369万株  3億1452万株   -570万株 08月18日    1378万株   +133万株  3億2023万株   -546万株 08月17日    1245万株   -121万株  3億2569万株   -707万株 08月16日    1366万株   +404万株  3億3276万株   -925万株 08月15日    962万株   +136万株  3億4202万株   +78万株 08月14日    826万株   +211万株  3億4123万株   +294万株 ■日本銀行による指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ推移(通常ETF分) 【2022年】 1月14日  701億円 1月25日  701億円 2月14日  701億円 3月07日  701億円 4月07日  701億円 5月19日  701億円 6月13日  701億円 6月17日  701億円 12月2日  701億円 【2023年】 3月13日  701億円 3月14日  701億円 株探ニュース

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