寄り付き概況

日経平均は74円安でスタート、東エレクや三菱商などが下落

配信日時:2023/09/08 09:33 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;32916.25;-74.83TOPIX;2372.11;-11.27


[寄り付き概況]

 8日の日経平均は74.83円安の32916.25円と続落して取引を開始した。前日7日の米国株式市場はまちまち、ダウ平均は57.54ドル高の34500.73ドル、ナスダックは123.64ポイント安の13,748.83で取引を終了した。中国政府による政府機関職員のアイフォーン持ち込み禁止を警戒した携帯端末アップル(AAPL)株の下落が相場全体を押し下げ、寄り付き後、下落。その後、週次失業保険申請件数が予想外に減少したことや4-6月期の非農業部門労働生産性改定値の改善で景気後退懸念が一段と後退し、ダウは上昇に転じた。一方、金利の上昇を警戒しハイテクの売りが続き、ナスダックは終日軟調に推移。終盤にかけて長期金利が低下に転じ下げ幅を縮小したが下落は消せず、まちまちで終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で、ダウ平均は上昇したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数や、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価の重しとなった。また、日経平均は昨日は下落したものの引き続き高値警戒感が意識された。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が3日ぶりに反発したことが東京市場の株価の支えとなった。また、昨日の日経平均が9日ぶりに反落したことから、押し目待ちの買いも入りやすかったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された4-6月期の国内総生産(GDP)改定値は実質前期比1.2%増、年率換算では4.8%増だった。速報値は1.5%増、年率では6.0%増だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は、年率では5.5%増だった。今日は株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)の算出日。SQ値はQUICK試算で32921.39円だった。

 セクター別では、銀行業、非鉄金属、卸売業、倉庫運輸関連、電気機器などが値下がり率上位、パルプ・紙、石油石炭製品、空運業、証券商品先物が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、東エレク<8035>、三菱重<7011>、三菱商<
8058>、三井物<8031>、伊藤忠<8001>、ダイキン<6367>、デンソー<6902>、丸紅<8002>、日立<6501>、ファナック<6954>、SMC<6273>、三菱UFJ<8306>、村田製<6981>、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>などが下落。他方、ホンダ<7267>、リクルートHD<6098>、アステラス薬<4503>、アドバンテスト<6857>、中外薬<4519>、TDK<6762>、富士フイルム<4901>、ニデック<6594>、任天堂<7974>、コマツ<6301>、HOYA<7741>などが上昇している。

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