寄り付き概況

日経平均は122円安でスタート、オリンパスやネクステージなどが下落

配信日時:2023/09/07 09:31 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;33118.55;-122.47TOPIX;2386.79;-5.74


[寄り付き概況]

 7日の日経平均は122.47円安の33118.55円と9日ぶり反落して取引を開始した。前日6日の米国株式市場は続落、ダウ平均は198.78ドル安の34443.19ドル、ナスダックは148.48ポイント安の13872.47で取引を終了した。原油高を警戒した売りが続き、寄り付き後、下落。その後発表された8月ISM非製造業指数が想定以上に強く、年内の追加利上げ観測が再燃し警戒感から売りに拍車がかかった。長期金利上昇で、ハイテク関連も終日軟調に推移。その後、終盤にかけて、連邦準備制度理事会(FRB)
が公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で景気や雇用に鈍化の兆候が示されたため金利の上昇が一段落し、下落幅を縮小し終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、日経平均は昨日までの8日続伸で1600円を超す上昇となっていることから、短期的な利益確定売りや戻り待ちの売りが出やすかった。一方、外為市場で1ドル=147円70銭台と、昨日15時頃と比べ70銭ほど円安・ドル高水準となったことが、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。また、昨日の日経平均は一昨日までの7日続伸の後にも関わらず、終日、下値の堅い展開となったことから、相場の腰の強さを指摘する向きもあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は8月27日-9月2日に国内株を3週ぶりに買い越した。買越額は5319億円だった。今日は8月の中国貿易統計が発表される。

 セクター別では、精密機器、サービス業、金属製品、電気機器、機械などが値下がり率上位、鉱業、石油石炭製品、パルプ・紙、海運業、建設業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、オリンパス<7733>、ネクステージ<3186>、イビデン<4062>、アドバンテスト<6857>、ニデック<6594>、HOYA<7741>、村田製<6981>、SMC<6273>、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、ダイキン<6367>、キーエンス<6861>、ANA<9202>などが下落。他方、川崎重<7012>、三井物<8031>、三菱商<8058>、JR東<9020>、東京海上<8766>、INPEX<1605>、ファーストリテ<9983>、三菱重<7011>、伊藤忠<8001>、郵船<9101>、三菱UFJ<8306>、川崎船<9107>、ソフトバンク<9434>、ソフトバンクG<9984>などが上昇している。

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