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18日の米株式市場の概況、押し目買いムード強まりNYダウは反発

配信日時:2023/08/21 08:09 配信元:MINKABU
 18日の米株式市場で、NYダウは前日比25.83ドル高の3万4500.66ドルと小幅に反発した。前日引け後に、中国恒大集団がニューヨークで連邦破産法15条の適用を申請したことを受けて中国経済への懸念が深まるなか、主要なアジア、欧州の株式市場が下落。ニューヨーク市場もこのセンチメントを引き継ぎ、主力銘柄の一角に売りが先行してNYダウは続落してスタートした。ただ、その後は特段のネガティブ材料も出てこず、市場は徐々に押し目買いのムードが強まった。  ただ、市場では夏季休暇を取る市場参加者が多く、また来週のジャクソンホールでのパウエル議長の講演内容にも警戒が働くなか、次第にポジション調整の売買が中心となり、方向感の乏しい展開へ。また、米債券市場で長期金利が前日におよそ10カ月ぶりの高水準となる4.32%をつけ、この日は4.2%台の小動きで推移するなど高止まり傾向が見られたことも上値を抑えることにつながった。  なかで、イーライ・リリー<LLY>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、エクソン・モービル<XOM>、ウォルマート<WMT>、ビザ<V>、JPモルガン・チェース<JPM>が買われ、ホーム・デポ<HD>、オラクル<ORCL>、シェブロン<CVX>、メルク<MRK>も高い。半面、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、アリババ<BABA>は売られ、バンク・オブ・アメリカ<BAC>も軟調。また、小型農機の通年見通しを引き下げたディア<DE>は下落し、第3四半期決算で次期ガイダンスが予想を下回ったキーサイト・テクノロジーズ<KEYS>も急落した。  一方、ナスダック総合指数は続落し、前日比26.156ポイント安の1万3290.776で引けた。金利の高止まり傾向で相対的な割高感が意識され、主力ハイテク株に軟調なものが目立つ。メタ・プラットフォームズ<META>、マイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベットA<GOOGL>が売られ、アナリストが投資判断を引き下げたテスラ<TSLA>も急落した。半面、前日に市場予想を上回る第3四半期決算を発表したアプライド・マテリアルズ<AMAT>が買われ、同じく予想を上回る第2四半期決算を発表したロス・ストアーズ<ROST>も上昇。アップル<AAPL>、パロ・アルト・ネットワークス<PANW>も堅調だった。 出所:MINKABU PRESS

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