寄り付き概況

日経平均は273円安でスタート、ゼンショーHDや丸紅などが下落

配信日時:2023/08/16 09:52 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;31965.58;-273.31TOPIX;2270.28;-20.03


[寄り付き概況]

 16日の日経平均は273.31円安の31965.58円と反落して取引を開始した。前日15日の米国株式市場は反落。ダウ平均は361.24ドル安の34946.39ドル、ナスダックは157.28ポイント安の13631.05で取引を終了した。中国経済指標が軒並み予想を下回ったため、世界経済の減速懸念を背景とした売りが先行。一方、国内の7月小売売上高が予想を上回り金利先高観が再燃したほか、格付け会社フィッチが一部銀行の格下げの可能性を警告したことも売り材料となった。長期金利の上昇を嫌いハイテクも売られ、株式相場は終日軟調に推移、終盤にかけて下げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の重しとなった。また、中国の景気懸念が強まっていることも投資家心理を委縮させた。さらに、昨日、日経平均は上昇したが、上値抵抗線とされる25日移動平均線を上抜けなかったことから、上値の重さが改めて意識された。一方、日経平均が節目とされる32000円や、31800円台に位置し下値支持線として意識される75日移動平均線に近い水準にあり、ここからの下値は限定的との見方があったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は日本時間10時30分に、7月の中国70都市の新築住宅価格動向が発表される。

 セクター別では、鉱業、石油石炭製品、銀行業、卸売業、鉄鋼などが値下がり率上位、海運業が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、ゼンショーHD<7550>、INPEX<1605>、丸紅<8002>、オリンパス<7733>、三菱UFJ<8306>、リクルートHD<6098>、三菱商<8058>、ソフトバンクG<9984>、三井物<8031>、神戸鋼<5406>、ブリヂストン<5108>、ニデック<6594>、日本製鉄<5401>、SMC<6273>などが下落。他方、メドレー<4480>、マクニカHD<3132>、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>、アステラス薬<4503>、任天堂<7974>などが上昇している。

<CS>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ