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午後:債券サマリー 先物は小幅続落、5年債入札結果は弱め

配信日時:2023/08/15 15:36 配信元:MINKABU
 15日の債券市場で、先物中心限月9月限は小幅ながら3日続落。朝方の売りが一巡したあと上げに転じる場面がみられたものの、5年債入札の結果が明らかになると上値が重くなった。  債券先物は朝方に一時146円48銭まで下押した。米連邦準備理事会(FRB)が高インフレの抑制に向けて金融引き締めを長引かせるとの見方が多いなか、14日に米長期金利が一時4.21%と約9カ月ぶりの水準まで上昇したことが国内債に影響。また、内閣府が朝方発表した4~6月期の国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上回り、日銀の緩和修正が意識されたことも債券相場の重荷となった。売り一巡後は値ごろ感からの押し目買いで146円76銭まで上伸する場面もあったが、この日に実施された5年債入札が弱めの結果となったことが分かると再び売りが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が3銭と前回(7月11日)のゼロ銭から拡大し、応札倍率が3.35倍と前回の4.68倍を下回り、需要の乏しさが嫌気された。下値を売り込むような動きはみられなかったが、今晩に7月の米小売売上高や8月のニューヨーク連銀製造業景況指数などの発表を控えていることから模様眺めムードが広がりやすかった。  先物9月限の終値は前日比2銭安の146円60銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.620%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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