相場概況

日経平均は反発、米株高や円安が株価支援要因に

配信日時:2023/08/15 15:30 配信元:FISCO
*15:30JST 日経平均は反発、米株高や円安が株価支援要因に 日経平均は反発。昨日14日の米株式市場でNYダウは3日続伸。根強い利上げ終了期待で買い優勢となった。中国の景気懸念や長期金利の上昇が重しとなったが、主要小売り企業の決算発表を控え、下値は限定的だった。また、ニューヨーク連銀の7月消費者調査を受け、金利先高観が緩和したためハイテクは終日堅調に推移した。米株式相場を受けた今日の日経平均は312.62円高からスタート。米株高に加え、朝方発表された4-6月期GDP速報値が予想を上回る伸びだったことも株価支援要因となった。また、外為市場で一時1ドル=145円50銭台と、昨日15時頃と比べ70銭ほど円安・ドル高水準となったことが、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となり、今日の日経平均は上値はやや重かったが、終日、下値の堅い展開となった。

大引けの日経平均は前日比178.98円高の32238.89円となった。東証プライムの売買高は12億8372万株、売買代金は3兆675億円だった。セクターでは海運業、鉄鋼、その他金融業などが上昇。一方、ガラス土石製品、石油石炭製品、金属製品などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の57%、対して値下がり銘柄は38%となった。

個別では、荏原製<6361>、イビデン<4062>、芝浦<6590>、ディスコ<6146>、東電力HD<9501>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、郵船<9101>、JR東海<9022>、ルネサス<6723>が上げた。個別の材料では、第1四半期売上高が79.5%増となったレアジョブ<6096>、第1四半期営業利益が37.4%増となったFFJ<
7092>、第1四半期営業利益が7.17億円と前年同期の0.18億円の赤字から黒字に転じたチェンジHD<3962>、上半期営業利益が前年同期比3.7倍となったギフティ<4449>、同じく24.2%増となった荏原製<6361>、23年12月期業績予想を上方修正したメドレー<4480>、日機装<6376>、発行済株式数の10.0%上限の自社株買いを発表した日本郵政<6178>が買われた。

一方、ダブル・スコープ<6619>、電通グループ<4324>、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>、ダイキン<6367>、楽天グループ<4755>が下げた。個別の材料では、第1四半期営業損益が3.65億円の赤字となったフェイスNW<3489>、第1四半期営業利益が42.2%減となったDスタンダード<3925>、第1四半期純利益が13.5%減となったシチズン<7762>、上半期営業利益が0.95減と第1四半期の2.8倍から減益に転じたWSCOPE<6619>、23年12月期業績(利益)予想を下方修正した電通グループ<4324>、ペッパー<
3053>、フジオフード<2752>が軟調な展開となった。 <SK>

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