寄り付き概況

日経平均は176円高でスタート、レーザーテックや味の素などが上昇

配信日時:2023/08/08 09:43 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;32430.61;+176.05TOPIX;2294.15;+10.22


[寄り付き概況]

 8日の日経平均は176.05円高の32430.61円と3日続伸して取引を開始した。前日7日の米国株式市場は反発。ダウ平均は407.51ドル高の35473.13ドル、ナスダックは85.16ポイント高の13994.40で取引を終了した。

 NY連銀のウィリアムズ総裁がインタビューで、インフレ動向次第では来年の利下げが正当化される可能性に言及したと7日付けのNYタイムズ紙が報じたため、寄り付き後、上昇。先週発表された7月雇用統計で雇用者数の伸びが予想を下回ったことも手伝い、利上げ終了期待が後押しした。金利先高観の後退でハイテクが買い戻され、終盤にかけて上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇した流れを引き継いだ。また、外為市場で1ドル=142円40銭台と、昨日15時頃と比べ30銭ほど円安・ドル高水準となったことが東京市場で輸出株などの株価下支え要因となった。さらに、昨日は日経平均が朝安の後は底堅い動きだったことから、株価の下値は堅いとの見方もあった。

 一方、今週は9日に7月の中国消費者物価指数(CPI)と中国卸売物価指数(PPI)、10日に7月の米消費者物価指数(CPI)、11日に7月の米卸売物価指数(PPI)が発表されるなど、米中で重要経済指標の発表が控えており、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された6月の家計調査は2人以上世帯の実質消費支出が前年同月比4.2%減少した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同4.1%減だった。

 セクター別では、電気・ガス業、輸送用機器、食料品、機械、海運業などが値上がり率上位、保険業、繊維製品が値下がりしている。

 東証プライムの売買代金上位では、レーザーテック<6920>、三菱重<7011>、川崎重<7012>、味の素<2802>、クボタ<6326>、東電力HD<9501>、SOMPO<8630>、川崎船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>、INPEX<1605>、みずほ<8411>、7&iHD<3382>、ソフトバンクG<9984>などが上昇。他方、大成建<1801>、東京海上<8766>、アステラス薬<4503>、日本紙<3863>、信越化<4063>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、日立<6501>などが下落している。

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