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【↑】日経平均 大引け| 続伸、朝安も好決算銘柄を中心に買い優勢 (8月7日)
配信日時:2023/08/07 18:21
配信元:MINKABU
日経平均株価
始値 31921.28
高値 32306.87(14:52)
安値 31830.23(09:01)
大引け 32254.56(前日比 +61.81 、 +0.19% )
売買高 14億5509万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆4327億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、朝安後に押し目買いで切り返す
2.前週末の米株市場軟調と円高受け寄り付きは売り先行
3.金利先高観を背景にハイテク値がさ株は冴えない動き
4.決算発表がピークに向かう中、好決算株が全体支える
5.取引時間中に円高一服で戻り足、値上がり銘柄7割強に
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比150ドル安と3日続落した。利上げ継続への警戒感や減収決算を発表したアップルの下落が指数を押し下げた。
週明けの東京市場では、売り優勢の展開で始まったが、その後は押し目買いが優勢となり、日経平均株価はプラス圏に切り返して取引を終えた。
7日の東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに値を下げたことで、朝方はリスク回避目的の売りが優勢となった。国内金利に先高観が浮上するなかハイテク値がさ株などに売りが目立ち全体を押し下げ、一方でメガバンクも目先利食い売りに上値が重かった。ただ、3万2000円台を割り込んだ水準では押し目買い需要が活発で、日経平均は寄り付きこそ大きく売りが先行したが、その後は一貫して戻り足を示した。決算発表が徐々にピークを迎えるなか、好決算発表銘柄を中心に買われた。前場取引半ばごろから外国為替市場でドルが買い戻され円高一服感が出たことも株価に浮揚力を与えている。プライム市場の値上がり銘柄数は1300を上回り全体の7割以上を占めている。
個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が朝安後に切り返したほか、売買代金2位に入った日本製鉄<5401>が大きく買われ新高値に浮上した。三菱重工業<7011>も高い。アステラス製薬<4503>が値を飛ばし、任天堂<7974>も堅調。富山第一銀行<7184>がストップ高人気となり値上がり率トップとなったほか、日本CMK<6958>も値幅制限いっぱいに買われた。栗本鐵工所<5602>、大真空<6962>も大幅に上昇した。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。ファーストリテイリング<9983>も冴えない。アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が軟調。スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が急落、サンケン電気<6707>も大幅安。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアステラス <4503>、KDDI <9433>、第一三共 <4568>、テルモ <4543>、HOYA <7741>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約66円。うち34円はアステラス1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、SBG <9984>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約85円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)医薬品、(3)繊維製品、(4)精密機器、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)建設業、(3)その他金融業、(4)銀行業、(5)卸売業。
■個別材料株
△焼津水化 <2812> [東証S]
YJホールディングスがTOB価格を実施。
△アテクト <4241> [東証S]
4-6月期経常益71%増で着地。
△アステラス <4503> [東証P]
米FDA「アイザーヴェイ」承認。
△ユシロ <5013> [東証S]
今期営業益2.8倍に上方修正し増配も。
△オカモト <5122> [東証P]
上期経常を一転16%増益に上方修正、通期も増額。
△エレメンツ <5246> [東証G]
グループ会社がバイナンスのパートナー企業に選定。
△テクノロジー <5248> [東証G]
SaaS型製品が「トヨトーク」に導入。
△栗本鉄 <5602> [東証P]
上限2.45%の自社株買いと第1四半期経常75%増益。
△大真空 <6962> [東証P]
4~6月期大幅減益も今期配当28円予想で見直し買いが優勢。
△富山第一銀 <7184> [東証P]
上期経常を一転24%増益に上方修正、通期も増額、配当も4円増額。
▼オリコンHD <2498> [東証S]
特別調査委設置と決算開示延期を発表。
▼スクエニHD <9684> [東証P]
4-6月期(1Q)経常は65%減益で着地。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)富山第一銀 <7184>、(2)日本CMK <6958>、(3)ヤマシン―F <6240>、(4)栗本鉄 <5602>、(5)グローリー <6457>、(6)大真空 <6962>、(7)ムゲンE <3299>、(8)オカモト <5122>、(9)アステラス <4503>、(10)日触媒 <4114>。
値下がり率上位10傑は(1)スクエニHD <9684>、(2)サンケン <6707>、(3)ジャスト <4686>、(4)オープンドア <3926>、(5)大阪チタ <5726>、(6)A&Dホロン <7745>、(7)大成建 <1801>、(8)日リーテック <1938>、(9)サンコール <5985>、(10)Casa <7196>。
【大引け】
日経平均は前日比61.81円(0.19%)高の3万2254.56円。TOPIXは前日比9.30(0.41%)高の2283.93。出来高は概算で14億5509万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1315、値下がり銘柄数は474となった。東証マザーズ指数は770.77ポイント(6.48ポイント高)。
[2023年8月7日]
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