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午後:債券サマリー 先物は続伸、長期金利0.620%に低下

配信日時:2023/08/07 15:33 配信元:MINKABU
 7日の債券市場で、先物中心限月9月限は続伸。前週末の米債券高が支援材料となったほか、午後はあすの30年債入札を控えたポジション調整の買いなどが相場を押し上げた。  米労働省が4日に発表した7月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月に比べて18万7000人の増加と市場予想(20万人程度の増加)を下回ったことを受け、同日の米債券市場では米連邦準備理事会(FRB)の利上げが続くとの見方が後退。米長期金利が低下した流れが東京市場に波及し、債券先物は堅調な地合いとなった。朝方の買いが一巡したあとは上値が重くなる場面もあったが、午後に入ると上げ幅を拡大し一時146円69銭まで上昇。あす8日は財務省による30年債入札が予定されているが、日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)運用の柔軟化を決定して以降、売られる展開が続いていたことから持ち高調整の買いが入りやすかったようだ。なお、日銀は朝方に7月27~28日開催分の日銀金融政策決定会合の主な意見を公表し、「2%の物価安定の目標の持続的・安定的な実現が見通せる状況には至っていないなかで、マイナス金利政策の修正にはなお大きな距離がある」「2%の持続的・安定的な物価上昇の実現が、はっきりと視界に捉えられる状況になっていると考えており、出口までの間、円滑に金融緩和を継続していくため、YCCの弾力化を進めるべき」などの意見が明らかとなったが、特にサプライズはなかったとして市場の反応は限定的だった。  先物9月限の終値は前週末比24銭高の146円60銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末比0.020%低下の0.620%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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