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午後:債券サマリー 先物は大幅続落、長期金利一時0.655%に上昇

配信日時:2023/08/03 15:56 配信元:MINKABU
 3日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅続落。長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)運用柔軟化を背景とした売り圧力に加え、前日の米長期債相場が3日続落(金利は上昇)したことが国内債に影響した。  日銀がYCC運用の柔軟化で長期金利の上限を事実上引き上げた影響が尾を引いている。投資家は依然として金利の落ち着きどころを探っているといった様子で、日銀がどの程度の金利上昇を容認するかを試すような売りがみられた。また、米財務省が2日に公表した8~10月の米国債の新規発行額が幅広い年限で増える見通しとなったことを背景に、同日の米長期金利が需給悪化懸念から一時4.12%と約9カ月ぶりの水準まで上昇したことも国内債に売りを促した。日銀が午後1時ごろに「残存期間3年超5年以下」(買い入れ予定額1000億円)と「同5年超10年以下」(同3000億円)を対象とする臨時の国債買いオペを通知すると一時下げ渋ったが、日銀は急いで金利上昇を抑えようとしていないとの見方もあって戻りは限定的。この日の時間外取引で米長期金利が一段と上昇したこともあり、引けにかけて売り直された。なお、きょう行われた10年物価連動債の結果は、応札倍率が2.91倍(前回は3.50倍)と低調だった。  先物9月限の終値は前日比41銭安の146円32銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、一時0.655%と14年1月以来となる高水準をつけた。午後3時時点では前日比0.025%上昇の0.650%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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