みんかぶニュース 為替・FX

午後:債券サマリー 先物は大幅反落、日銀オペ後に売られ長期金利0.625%に上昇

配信日時:2023/08/02 15:24 配信元:MINKABU
 2日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅反落した。この日、日銀が実施した国債買い入れオペでオファー額が据え置かれた。市場では増額を見込む向きがあったため、ネガティブ視した売りが膨らんだ。買い入れ結果も一部で弱めとの受け止めが広がり、債券需給を巡る楽観的な見方が後退。先物は後場に一段安となった。  日銀は「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」、「同25年超」の5本の定例の国債買い入れオペを実施した。利付国債における全年限対象の国債買い入れオペの実施は、7月28日に予定が公表されていたが、異例となる。買い入れ結果について、長期ゾーンの「同5年超10年以下」をはじめ売り需要の高まりが示唆されたとの見方があり、債券相場の先安観(金利の先高観)が強まった。  この日、日銀の内田真一副総裁が、千葉県内での金融経済懇談会に臨んだ。あいさつや記者会見での発言については、先週末の植田総裁の会見での発言内容に即したものとなったと受け止められ、円債相場の反応は総じて限られた。  前日の米国市場では、長期債相場が下落(金利は上昇)し、長期金利は4%台に乗せた。米国最の新規発行額の公表を控え、需給悪化を懸念した売りが出た。米大手格付け会社のフィッチ・レーティングスが米国の格下げを発表したが、円債相場では売買材料視はされなかった。  先物9月限は前営業日比32銭安の146円73銭で取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回り(長期金利)は同0.030%上昇の0.625%をつけた。 出所:MINKABU PRESS

Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

ニュースカテゴリ