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午後:債券サマリー 先物は大幅安、日銀会合の結果を受け金利上昇圧力高まる

配信日時:2023/07/28 15:57 配信元:MINKABU
 28日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅安。日銀金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用を柔軟化することが決まったことが影響した。  日銀はマイナス0.1%の短期政策金利とゼロ%程度としている長期金利の誘導水準は不変とし、長期金利の許容変動幅も上下0.5%程度で据え置いたが、一方で10年物国債を無制限で買い入れる「指し値オペ(公開市場操作)」の利回りを0.5%から1.0%に引き上げるとした。これを受けて国内金利に上昇圧力がかかるとの見方が広がるなか、債券先物は午後1時過ぎに一時146円79銭まで軟化。現物債市場では新発10年債の利回りが0.575%と、14年9月以来およそ8年10か月ぶりの水準まで上昇する場面があった。日銀は8月の国債買い入れ方針(オペ紙)で、「残存期間3年超5年以下」のオファー額を4000億~7500億円(7月は4250億~7250億円)に、「同5年超10年以下」のオファー額を4500億~9000億円(同4750億~8750億円)にレンジを拡大したが、相場の反応は限定的だった。市場参加者の間では夕方に行われる植田和男総裁の記者会見が注目されており、YCC柔軟化の具体的な内容や導入の理由などに関心が集まっていた。  先物9月限の終値は前日比1円03銭安の147円38銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.105%上昇の0.545%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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