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午前:債券サマリー 先物は急落、「日銀YCC柔軟運用」報道で長期金利一時0.505%に急上昇

配信日時:2023/07/28 11:18 配信元:MINKABU
 28日午前の債券市場で、先物中心限月9月限は急落した。28日付の日本経済新聞朝刊が「日銀は28日に開く金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正案を議論する」と報じた。国内金利に上昇圧力(債券価格に下落圧力)が掛かるとの受け止めが広がり、先物に損失覚悟の売りが膨らんだ。  報道によると、長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置く一方、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上しているという。未明に伝わったこともあって夜間取引で先物9月限は大幅安となったが、日中取引でも朝方に水準を切り下げ、一時147円22銭まで下落した。  日銀はこの日の午前、利回り0.5%で指定銘柄を無制限に買い入れる指し値オペを2本通告した。連日の指し値オペの存在が円債相場の下落に歯止めを掛け、売り一巡後は下げ幅を縮小する荒い展開となった。  先物9月限は前営業日比69銭安の147円72銭で午前の取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回り(長期金利)は一時、前営業日比0.065%高い0.505%をつけ、日銀のYCCの変動許容幅の上限である「0.5%程度」を上回る場面があった。足もとでは上昇が一服し、0.500%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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