相場概況

日経平均は小幅続落、米FOMCを控え様子見ムード強まる

配信日時:2023/07/26 15:27 配信元:FISCO
*15:27JST 日経平均は小幅続落、米FOMCを控え様子見ムード強まる 日経平均は小幅続落。25日の米株式市場でダウ平均は26.83ドル高と12日続伸、ナスダック総合指数は+0.60%と続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見ムードが強かったが、米7月消費者信頼感指数が予想を上回り2年ぶりの高水準を記録すると景気への楽観的な見方が相場を徐々に押し上げた。また、主要ハイテク企業の決算を期待した買いも入り、相場は終日堅調に推移した。米株高を受けて日経平均は22.45円高からスタート。ただ、為替の円安の一服感が意識されるなか下落に転じると一時200円近く下げて32500円を割り込む場面もあった。一方、日本時間27日午前3時に結果が公表されるFOMCを前に持ち高を傾ける動きは限られ、その後は買い戻しが優勢となり、朝方の下げ幅を帳消しにした。午後は様子見ムードが強まり、膠着感の強い展開が続いた。

 大引けの日経平均は前日比14.17円安の32668.34円となった。東証プライム市場の売買高は12億6862万株、売買代金は2兆7807億円だった。セクターではゴム製品、その他製品、輸送用機器が下落率上位に並んだ。一方、パルプ・紙、電気・ガス、医薬品が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の52%、対して値上がり銘柄は42%だった。

 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇を受けてレーザーテック<6920>、ルネサス<6723>、スクリン<7735>の半導体株が高い。神戸製鋼所<5406>、東京製鐵<5423>の鉄鋼、UACJ<5741>、東邦チタニウム<5727>、大紀アルミニウム
<5702>の非鉄金属のほか、SMC<6273>、日ぺHD<4612>など景気敏感株や中国関連株が堅調。ソフトバンク<9434>との業務提携が材料視されたソースネクスト<4344>、国内証券の新規買い推奨が好感された富士紡HD<3104>が急伸。OBC<4733>は決算を手掛かりに大幅高となった。

 一方、イビデン<4062>、太陽誘電<6976>、芝浦メカトロニクス<6590>などのハイテクの一角のほか、直近買われていた三菱自動車<7211>、マツダ<7261>などの自動車が下落。サイボウズ<4776>は月次業績を受けて急落。決算を材料にKOA<6999>、富士通ゼネ<6755>が大幅安となり、シマノ<7309>、コメリ<8218>も売られた。IHI<7013>は共同開発に参画していたエアバス小型機に搭載されているエンジンに関するネガティブな報道で大きく下落。任天堂<7974>は外資証券のレーティング格下げが嫌気された。
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