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午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、日銀の政策現状維持観測で長期金利0.460%に低下

配信日時:2023/07/19 15:20 配信元:MINKABU
 19日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅に続伸した。7月27~28日に予定されている日銀の金融政策決定会合で、政策変更が見送られるとの見方が強まり、先物への買い戻しが集まった。  日銀の植田和男総裁がインドでの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、持続的・安定的な2%の物価目標に関して「まだ距離があるという認識がこれまでにあり、そういう認識の下では金融仲介機能や市場機能に配慮しつつ、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)政策の下で粘り強く金融緩和を続けてきた」と述べた。そのうえで、前提や見通しに変化がないか、毎回の決定会合でチェックする姿勢を示し、「前提が変わらない限りは全体のストーリーは不変だ」と発言した。  YCCの修正観測が高まっていた金融市場では、植田総裁の発言を受けて7月の決定会合で金融政策が据え置きとなる可能性が意識された。円債市場では国内金利の上昇(債券価格の下落)に備えて構築された先物の売りポジションを解消する目的の買いが集まった。  財務省はこの日、流動性供給入札を実施した。対象は「残存期間1年超5年以下」。応札倍率は4.36倍と、前回(5月2日)の4.44倍を下回ったものの、市場では無難な結果と受け止められ、円債相場を下支えした。  先物9月限は前営業日比45銭高の147円81銭で取引を終えた。現物債市場で新発10年債利回りは同0.020%低下し、0.460%をつけた。 出所:MINKABU PRESS

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