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午後:債券サマリー 先物は反発、20年債入札は強い結果に

配信日時:2023/07/13 15:39 配信元:MINKABU
 13日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発。米インフレ鈍化が確認できたことや、この日に実施された20年債入札が強い結果となったことが支援材料となった。  12日に米労働省が発表した注目の米6月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が3.0%と市場予想(3.1%)を下回り、伸び率は5月の4.0%から鈍化。エネルギーと食品を除くコア指数も4.8%と市場予想(5.0%)以下で、5月の5.3%から伸びが縮小した。これを受けて米連邦準備理事会(FRB)による利上げ長期化観測が後退するなか、同日の米長期債相場は3日続伸(金利は低下)し、この流れが東京市場に波及するかたちで国内債にも買いが先行した。午後に入ると、20年債入札の結果を手掛かりとした買いに押し上げられ先物は一時147円77銭まで上げ幅を拡大。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が4銭と前回(6月27日)の22銭から縮小し、応札倍率は3.38倍と前回の3.03倍を上回ったことで好需給が意識された。ただ、日銀が今月下旬に開く金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の見直しに動くとの思惑は依然としてくすぶっており、買い一巡後は伸び悩み。時間外取引で米長期金利の低下が一服したことも重荷となった。  先物9月限の終値は前日比19銭高の147円60銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.010%低下の0.465%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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