寄り付き概況

日経平均は162円高でスタート、ソフトバンクや神戸物産などが上昇

配信日時:2023/07/13 09:35 配信元:FISCO
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;32106.05;+162.12TOPIX;2228.41;+6.93


[寄り付き概況]

 13日の日経平均は162.12円高の32106.05円と反発して取引を開始した。前日12日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は86.01ドル高の34347.43ドル、ナスダックは158.26ポイント高の13918.96で取引を終了した。6月消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したため追加利上げ観測の後退で買いが先行。長期金利の大幅低下に連れてハイテクも大きく買われた。一方、地区連銀経済報告(ベージュブック)で成長鈍化の見通しが明らかになると景気減速懸念から終盤にかけて上げ幅を縮小した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇した流れを引き継いだ。また、日経平均は昨日までの7日間で1800円を超す下げとなったことから、押し目待ちの買いが入りやすかった。さらに、国内企業の3-5月期決算発表が増えており、好業績銘柄への関心が高まっていることも株価下支え要因となった。一方、外為市場で1ドル=138円20銭台と、昨日15時頃と比べ1円20銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの重しとなった。また、昨日の米市場でダウ平均が一時300ドルを超す上げとなった後に伸び悩みんだことが、投資家心理を慎重にさせた。さらに、今晩、米国で6月の米卸売物価指数(PPI)が発表されることから、これを見極めたいとする向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は7月2-8日に国内株を2週連続で買い越した。買越額は1817億円だった。

 セクター別では、鉱業、電気機器、非鉄金属、鉄鋼、精密機器などが値上がり率上位、空運業、保険業、陸運業、ゴム製品、輸送用機器などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ソフトバンク<9434>、ソニーG<6758>、ZHD<
4689>、神戸物産<3038>、SUMCO<3436>、INPEX<1605>、アドバンテスト<6857>、イオン
<8267>、リクルートHD<6098>、ローム<6963>、信越化<4063>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>、ファーストリテ<9983>、ソシオネクスト<6526>などが上昇。他方、川崎船<9107>、積水ハウス<1928>、ローソン<2651>、伊藤忠<8001>、商船三井<9104>、三菱UFJ<8306>、ホンダ<7267>、武田薬<4502>などが下落している。

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